私はコンクリートジャングルに住んでいる
便利さと引換えに無くしてしまった楽しさを取返した街
コンクリートジャングル
私の事務所は標高150メートルのビルの上
原生林の中の高層ビル
雨の日は泥んこになって歩く街
夏の日は汗だくになって行交う人々
薮をかき分けレストラン
ザック背負って満員電車
トレッキングブーツを履いたオフィスレディ
遭難騒ぎのビジネスマンの携帯電話が鳴る
ネオンの灯も森の中
帰れなくなったセールスマンがビバークしている夜の街
ビルの谷間でひと泳ぎ 緑の風が吹いている
仕事するには不便な街だよコンクリートジャングル
虫や鳥や生き物が一杯いる街だよコンクリートジャングル

コンクリートジャングル
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